伊勢芋の栽培方法
芋堀り準備・畑の竹抜き
これは伊勢芋畑の写真です。
小さな山に挿してしてあるのは、伊勢芋のツルが巻きつくための竹棒です。 伊勢芋が埋まっている場所は、ちょうどワラの下あたりになります。
まず、ツルの除去、竹棒を抜く作業等があるのですが、この作業だけでも時間がかかりますので、ツルの除去、竹抜き作業と芋掘り作業は別の日になる事がよくあります。
芋堀り準備・わらの移動
竹棒を抜いた後は、芋掘機で伊勢芋を掘り起こしますが、まずは小山に残っているワラを取り除きます。
埋まっている伊勢芋を傷つけないために、手作業になります。
芋ほり開始
やっと芋掘り開始ですが、昔は鍬(クワ)で掘り起こす手作業でした。
一見、機械で掘り起こすと伊勢芋に傷が付いてしまいそうですが、鍬で掘り起こすよりは格段に傷が付きにくいそうです。
掘りたての芋
掘りたての伊勢芋は、ご覧のようにドロだらけになっています。
伊勢芋がよく育つためには粘土質の土壌が必要で、よく肥えた土地でないと栽培が難しいそうです。この地方でも毎年、伊勢芋ばかりを作り続ける事はなく、稲作との転作で土地がやせてしまわないようにしています。
芋拾いの準備
機械で掘ったばかりの伊勢芋は、土の塊と見分けがつきにくいですね。
なので、箱やコンテナに詰め込む前に、まずは大まかなドロをはらい落として、土の中から伊勢芋を選別します。
掘りたての芋
掘りたての伊勢芋です。
これから出荷に向けての伊勢芋の掃除をします。
伊勢芋は、種芋(たねいも)というものから栽培します。
種芋は去年に収穫した伊勢芋の中から形の良い芋を親芋として、その親芋を切り分けて種芋にします。
その種芋から成長していきますので、形の良い伊勢芋はなかなか思うようには収穫できず、何年も何十年もかけて形が良い伊勢芋が残るように繰り返していきます。
最後にツル、竹棒の掃除や後片付け等をします。
犬もお手伝い?
掘った数日後・・・
仕上げ、芋のヒゲの掃除
伊勢芋を掘った時の土の状態によりますが、ある程度ドロが乾燥してからヒゲの除去作業に取り掛かります。
ヒゲの除去作業方法も色々とありますが、昔はハサミで切ったりと大変でした。最近ではヒゲが燃やせる程度に乾燥させてからコンロやバーナー等で焼き取っています。
ヒゲ掃除後の芋と比較
右の写真は、ヒゲ除去作業処理の前と後の写真です。この時点ではまだ大まかな掃除しかしていませんので、これから出荷できる状態にまで細かいドロの掃除を手作業でしていきます。